茨城県行方市の米農家、フジサキファーム
はじめまして!茨城県行方市の米農家、フジサキファームの藤崎祐一です。
若い頃は「農家なんてだせぇぜ!」と、農家の息子にありがちな家業に対する反抗心とバブル時代のかっこいい大人に憧れて、ビジネスで一旗揚げたいと思っていました。しかし経験を積むことで人は変わるもの。なんやかんや色々あって結局、この地で農業を継ぐことになったんですが、土に触れて、米作りに真剣に向き合ううちに、「あれ?意外と面白いじゃん!」と、いつの間にか農業が好きになってました。「反抗からの掌返し」は農家の息子あるあるなのかもしれません(笑)
地域の恵みを、正直に
そんな私が代表を務めるフジサキファームでは、近年、高齢化や後継者不足で作り手がいなくなった農地を借り受け、地域の景観を守りながら、正直で美味しい米づくりをしています。ブレンドなどはせずに、混じりっけなし。それは、農家の息子として子供の頃から食べてきた、本当に美味しいと思うお米を、皆さんにも味わってほしいからなんです。
顔が見えない、届けられないもどかしさ
今の世の中、スーパーに行けばいろんなお米が並んでいますが、「どんな人が、どんな想いで作っているんだろう?」とは、ちょっと想像しにくいかもしれません。私たち作り手も、「自分たちが作ったお米が、どこの誰の食卓に届いているんだろう?」と、顔が見えない寂しさがありました。
「繋がり」を求めて、直接お客様へ
「これじゃあ、お米本来の個性や、作り手の情熱が埋もれてしまうんじゃないか。もっと、人と人との繋がりを感じながら、お米を届けたい!」
そんな想いから、フジサキファームは、昔ながらの「たくさん作って、大きく売る」というやり方だけじゃなくて、直接お米をお届けする直接販売に挑戦してみることにしました。
それでも、美味しいを届けたい想い
もちろん、近年、物価高騰でお米の生産コストも上がっています。決して楽ではありません。でも、高いお金を出して、お米を選んでくださる皆さんには、安心で正直な、そして何より美味しいお米を届け続けたい。それが、私たちフジサキファームの想いです。
「長く続く丁度いい米作り」
目指すのは、「長く続く丁度いい米作り」。過剰に品質を追い求めて高すぎるお米は、一部の人にしか届けられないかもしれません。「安くてたくさん」も、作り手が疲弊して、 続かないでしょう。
私たちが目指すのは、仕入れ業者さんに売るより少しだけ高く、スーパーで買うより少しだけ安く。そして、ブレンド米にはない、うちの田んぼで育ったお米そのものの、個性を味わっていただける。そんな「ちょうどいい」お米を、直接皆さんの食卓へお届けすることなんです。
土と、お客様との「繋がり」を大切に
この土地で、いつから先祖が米作りをしていたのか、定かではありません。めちゃくちゃ古いお墓が、その歴史を物語っているくらいです(笑)。「伝統と格式を守る」なんて堅苦しいことは得意じゃないけれど、先祖から受け継いだこの土地で、食べてくれる人と繋がりながら、地に足をつけて、一緒に生きていけるような、そんな米作りと、そのための仕組みを作っていきたいと思っています。
フジサキファームの取り組みやお米づくりの背景をご覧いただければ嬉しいです。